「あの名曲があなたの街へ」をキャッチフレーズに、劇団四季が贈るアンドリュー・ロイド＝ウェバーの楽曲を集めたショーコンサート『アンマスクド』を1/6に福岡サンパレスで観劇しました。この公演は、日本初上陸ということもあり、期待を胸に劇場に足を運んだのですが、期待を遥かに超える素晴らしい体験でした。
公演は、ロイド＝ウェバーの名作ミュージカルから選りすぐられた楽曲を、生バンドの演奏と共に堪能できる2幕構成。特に、『キャッツ』からの「メモリー」の演奏は、私にとって最も感動的な瞬間でした。幼少期に『キャッツ』を観劇して以来、久しぶりにその曲を生で聴くことができ、今回のアレンジが非常に素晴らしく、懐かしさと新鮮さの両方を感じることができました。それは、ただ楽しい時間を過ごせたというだけでなく、深い感動を呼び起こす体験でした。
また、このコンサートではロイド＝ウェバー本人が映像出演し、各ナンバーの背後にある創作秘話や名作の裏話を語ってくれるのも魅力の一つ。彼の言葉を通じて、楽曲が生まれた背景や意図を知ることができ、ただ音楽を聴くだけでは味わえない深い感動がありました。
『アンマスクド』は、文字通り「仮面を脱ぐ」ような、本質的で生の表現に満ちた公演でした。音楽、パフォーマンス、映像が融合して、ロイド＝ウェバーの音楽世界を新しい形で体験できるのは、この公演ならではの魅力です。劇団四季が半世紀に渡り培ってきたアンドリュー・ロイド＝ウェバー作品への深い理解と愛情が、この公演を通して伝わってきました。
劇団四季の試みとして初のコンサート公演『アンマスクド』は、アンドリュー・ロイド＝ウェバーのファンであればもちろん、音楽やミュージカルの素晴らしさを再発見したい全ての人におすすめしたい公演です。福岡での体験は、私にとって忘れられない宝物のような時間となりました。